DIYで壁に穴を開ける場所の選び方と注意点
前回の記事で「壁に穴を開ける場所は選んでいる」というふうなことを書きました。
今回はそのことについて詳しくご説明いたします。
生活をしていく上で、この場所に○○があったら便利だな、と思うことはあると思います。
例えば、時計やカレンダーにはじまり、飾り棚だったりその他、思いつきませんが。
簡単な作業ですので、早ければ数分で完成してしまいます。
しかし壁に自分でビス止めなどをするときは、用途によって位置を選ばなくてはいけません。
例えば壁に棚を付けたいと思った場合、単に好きな場所を選んでしまうと、棚の重みでだんだんネジ穴が大きくなってしまったり、棚が落下してしまうことがあります。
我が家のハンガーパイプの位置の場合、使いやすい位置に設置したのかというと、実はそうではありません。
重みがかかっても耐えられる場所を選んで、固定してあります。
それが具体的にどこかと言いますと、下地のある部分となります。
ってか、下地ってなんぞ。専門用語使ってんじゃねーぞ
えー…
もっと分かりやすく説明しますね。
家作りを頻繁に見学に行った方はぼんやりと記憶にあるかもしれません。
壁の作り方は、柱の間にさらに障子のような下地(枠組み)を作り、そこに断熱材を詰め込んで、その上に石膏ボードを貼りつけ表面を整えてクロスで仕上げ、と言う風になります。
写真をお借りしましたが、この状態は断熱材を詰めたものです。
この上から石膏ボードを貼りつけます。
※画像お借りしました
壁を叩いてみると、どこでもコンコンと軽い音がすると思います。
これは石膏(せっこう)ボードの音。
しかし大抵の場合は、その奥は断熱材でスカスカ。
断熱材ってウールみたいなふわふわの素材ですから。
そして石膏ボードは12ミリほどしかありませんので、ネジを打ち込んだとしても重みでいずれは傾いていってしまいます。
そのため、ネジを打つ場所は奥まで素材の密度がある下地のある場所(桟:さん)、ということになります。
分かったけど、その枠組みはどうやって調べればいいの?
専門の道具があるんだよ。ワンプッシュっていう
ああ、そういえば良く使ってるねー
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これはどんな道具かと言いますと、壁に押し付けると画ビョウほどの太さの針が飛び出して、その手応えで奥に柱があるかどうか確かめるものです。
断熱材だと貫通してしまうけれど、柱があれば針が途中で止まってしまいます。
つまり、その針が止まってしまった部分にビスを留めれば良いわけです。
なるほど。で、その下地? サンとやらはすぐ見つかるものなの?
HMによって違うけど、だいたい45センチごとにあるよ
45センチって……素人の私が使ったら壁が穴だらけになりそうなんですが
下地には固定用にビスを使ってるから、そのネジをマグネットで探る方法もあるにはあるよ
それはいいとしても、45センチってインテリアにすごい影響与えるよね。時計の位置って数センチずれるだけでも見にくくなってしまうと思うけど
時計くらいなら軽いから下地のない場所で大丈夫。リモコンホルダーはできれば下地の上
リモコンも軽いじゃん!と意見しましたが、リモコンホルダーにリモコンを出し入れする際に体重やらの負荷がかかってしまう、とのことでした。
他には荷物などをかけるフックなども、下地の場所がいいとのこと。
とりあえず、5キロ以上重さのあるものは場所を選んだほうが良いみたいです。
他には我が家のお気に入りの時計さん。
赤丸の二カ所でビスを留めているのですが、時計自体は軽くても下に落ちる力がかかってくるので、下地がある場所を選んでいます。
そういえば、私がまだ賃貸の仕事をしていた時、壁にビスなどの大きな穴が開いている場合は補修費用を請求しますとか言ってたなぁ、と。
賃貸だからという理由で、基本的に穴開けはしないでくださいと伝えていました。
参考になれば幸いです。